黒い正体

こんにちは。
昨日の台風は凄かったですね。
雨は時折バケツをひっくり返したような振り方でしたが
それよりも風が半端じゃない威力で、帰宅時の車は左右からあおられて
ひっくり返るんではと冷や冷やでした。
また今週末も来るような予報をしているので
みなさん気を付けましょう!

さて、先週末のラグレイトのオートマ改善修理の続きです。
シフトソレノイドバルブを交換しましたら1-3までのシフトショックも
和らぎようやくゴールが見え始めました。
あとは細かい調整やシフト時の当たりなどを確認しながら
引き渡せる状態になりました。

まだ少しリハビリ(慣らし運転)が必要ですが、徐々に回復することでしょう。
受け付けた時からすると同じミッションかと思うくらい回復しましたので
お楽しみに。

さて、時は同じくして同じラグレイトの改善修理をお預かりしていまして
こちらはというと乗った感じは悪さを感じないのですが
当店に来店した経緯が、高速走行から一般道に降りて間もなく
ギヤが入らなくなってしまったという事です。

実はこれって1番危ないパターンでして
オートマが傷んだり、走行不能に至ってしまう原因で1番多いんです。
記録簿を見ますとATF交換は定期的(比較的早い段階で)に交換はされていますが
毎回下抜き1回のみの量。
これで良しとするディーラーはどういうつもりなんでしょうね。
オイルとしての粘度すらも保てていない証です。

それでこの始末です。
たまたまいいタイミングで一般道に降りたから良かったかもしれませんが
もっと高速の距離を走っていたら焼きつきしていたかもしれませんよ。

みなさんもよく確認してもらった方が賢明です。
定期的に交換していても交換量が少ないとこういう事が起きてしまうという事ですので。

そこでまずはオートマ内部などを洗浄。
ATFを抜いてみたらやはり焼けた臭いを感じました。
徹底的に洗浄を行い、各ソレノイドを外して点検。
今回はシフトソレノイドは問題ないですが
リニアソレノイドは交換しました。

復帰後馴らし含めてテスト走行した1回目の感想は
シフトの動きやら変速ショック、シフトダウン時のタイミングなど
どれをとっても問題は無いです。

加速は今までよりも軽くなった感はあります。
これなら高速等含めて安心して乗れますので大丈夫です。

そして今日は下の画像をご覧ください。
このウエスに着いている黒いものなんだか解りますか?

またこの画像はマグネットドライバーに紙ウエスがくっついています。
今流行の手品ではありませんよ。

実はこの黒いものはオートマ内部の鉄粉です。
こんなに出てくる場合も有ります。

こんなのがオイルの中に浮遊していて
この鉄粉たちがあらゆるものに悪さをします。
どのオートマにもある事ですが
ATFを交換していないとドンドン増えていきますので
注意が必要ですよ。

続く・・・・。